DXを活用した未来革新

トップメッセージ

当社は、第15次中期経営計画(2025年度~2027年度)において掲げたキーワード「原点新化」のもと、「デジタル技術を活用した未来革新」を推進するためのDX戦略を策定し、全社的な取り組みを開始しています。

このDX戦略は、「顧客体験の最適化」「業務の効率化と最適化」「データとAIの活用」「サイバーセキュリティ管理の高度化」の4つの柱により構成され、経営戦略の具体化と持続的成長の実現を目指すものです。

取締役社長 松川貢大

第15次中期経営計画の全体像

当社の第15次中期経営計画の基本戦略として、「100周年を視野に、未来を創る企業」として、新しい価値を追求し、自らを「原点進化(げんてんしんか)」させるため、以下の3つの戦略を柱に取り組んでいきます。

  1. 1.この島と共に未来を創る価値創造
  2. 2.持続可能なビジネスモデルへの変革
  3. 3.人と組織の挑戦と成長
  • ・上記3つの基本戦略を支える経営基盤として、「原点新化を支える企業文化変革」「ガバナンスの強化」「DXを活用した未来革新」「サステナビリティを基盤とした経営の推進」を重点的に整備します。
  • ・第15次中期経営計画におけるDX戦略では、「DXを活用した未来革新」の実現に向けた取り組みを推進していきます。
第15次中期経営計画の全体像 イメージ

大同火災DX戦略の方向性

第15次中期経営計画DX戦略計画では、「DXを活用した未来革新」の取り組みとして、“DXで実現する顧客体験と持続可能な成長の追求”をDX戦略テーマとして以下の4つの主要施策に取り組んでいきます。

①顧客体験の最適化 ②業務の効率化と最適化 ③データとAIの活用 ④サイバーセキュリティ管理の高度化

大同火災DX戦略の方向性 イメージ

大同火災DX戦略

DX戦略計画では以下の取り組みを主要施策として推進していきます。これら施策の推進については、技術的資源・人的資源・パートナーシップ・資金的資源を最大限活用し、全社的なシナジーを引き出すマネジメント力を発揮していきます。

  1. ①顧客体験の最適化
    デジタル技術を活用し、お客さまへ時間や場所にとらわれない最適なサービス提供を行い、顧客ロイヤリティの向上を目指す。
    • ✓SMS利用サービス
      • ・保険契約においてスマホのSMSを使用したサービスにより新たな契約スキーム構築
      • ・お客さまのサービス利用データ(申込データ等)からデジタルチャネル利用率を把握し、利用率向上に向けてお客さまサービスの改善
      • ・お客さまのサービス利用データ(申込データ等)からお客さまの性別・年齢層・契約内容等から顧客属性を分析し、商品開発の改善
    • ✓マイページからの事故受付
      • ・マイページ機能を拡充し、お客さまご自身での事故受付が行える機能構築
      • ・お客さまからの事故受付データを社内システム(保険金システム)へ自動連携させて、事故受付から初動対応までのリードタイムを短縮
  2. ②業務の効率化と最適化
    デジタル技術を活用し、業務プロセスの効率化・最適化を図り、既存業務の生産性向上と社員満足の向上を目指す。
    • ✓これまで紙で社内業務を行っていた業務をデジタルワークフロー化することにより手作業を排除し、業務効率化の促進
    • ✓紙資料に記載している各データを社員による業務システムへの入力業務を廃止し、紙資料記載のデータ業務システムへ自動連携
  3. ③データとAIの活用
    データを一元的に収集・蓄積し、オープンデータを含む多様なデータソースを活用することで新たなお客さまサービス提供およびサービス改善等を目指す。生成AIでは、社内でのAI活用を推進し、業務効率化やプロセスの自動化を加速させ、より生産性の高い組織づくりを目指す。
    • ✓契約、事故に関するデータ、またオープンデータを含む多様なデータソースを活用することで、効率的かつ高度な分析を行い、お客さまサービスの改善・商品開発・営業戦略施策等への活用
    • ✓これまで社内グループウェア上で個別に管理していた保険商品や契約事務に関するFAQの元データを利用し、生成AIを活用したチャットボットを開発、利用により業務効率化を図る
大同火災DX戦略 イメージ

DX推進体制

当社でのデジタル技術の社内推進、および新技術の調査専任部署として2024年4月情報システム部デジタル戦略室を設置しています。

情報システム部デジタル戦略室では、当社でのDX推進における課題や障害を早期に発見し、迅速な解決に向けた取り組みを推進していくために「DXに係るシステムオーナー部門横断会議」を開催し、各部門との連携を深めてDX推進に取り組んでいます。

DX推進体制 イメージ

DX人財育成の取り組み

情報システム部デジタル戦略室と人事部門が連携し、全社的な人財育成の一環として、全社員のIT・リテラシー向上に向けた取り組みを進めていきます。以下の4つの施策を中心に推進することで、社員一人ひとりの実践的なデジタル活用力を高め、組織全体のDXを加速させ、変化の激しいビジネス環境にも柔軟に対応できる人財の育成を目指します。

  • ・デジタル知識レクチャーの実施
  • ・ITリテラシー向上の推進
  • ・社内ナレッジの共有
  • ・既存の研修体系活用した段階的な教育プログラムの導入

また、DX推進に向けてキャリア採用を積極的に進め、即戦力となるエンジニア確保にも注力していきます。

DX人財育成の取り組み イメージ

DX戦略のKPI

第15次中期経営計画DX戦略計画の主要施策の達成度を図るKPIとして以下を定義しています。

<KPI>

  1. ①顧客体験の最適化
    デジタル接点を強化し、お客さまが利便性を実感できるサービスの提供を通じて、サービス利用率の向上を図ります。
    ・顧客満足度の向上(お客さまの声) ・デジタルチャネル利用率
  2. ②業務の効率化と最適化
    業務プロセスの見直しやシステムの改善、適正な人員配置を通じて、迅速かつ確実な業務遂行を目指します。
    ・業務削減時間 ・業務プロセスのデジタル化率
  3. ③データとAIの活用
    高度で効率的なデータ分析により意思決定の精度を高め、お客さまサービスの改善を図ります。あわせて、社内でのAI活用を推進し、業務効率化を推進します。
    ・ITパスポート資格取得者数 ・データ活用プロジェクト数
    ・実業務でのAI・データ活用件数 ・データ分析による業務改善効果