コラム

2025.09.01

「そなえはくらしの中に」 災害時に大切な人とつながる災害用伝言板

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防災

9月1日は「防災の日」

これは大正12年の関東大震災の教訓を忘れず、日ごろからの防災意識を高めるために制定された日です。地震や台風などの災害は、発生すると私たちの暮らしに大きな影響を及ぼし、通信回線が混雑して電話がつながらなくなることがあります。
「無事なのか」「どこにいるのか」――家族や友人の安否を確認できないことは、大きな不安につながります。
そんな時に頼りになるのが「災害用伝言板サービス」です。
災害伝言板には、大きく分けて電話回線を利用する「ダイヤル版」と、スマホやパソコンから利用できる「WEB版」があります。

災害用伝言板の使い方

ダイヤル版(災害用伝言板/ダイヤル171)

1.電話で「171」にかけ「1」を押して、自分の電話番号を入力しガイダンスに従い伝言を録音
2.家族や友人は、同じく「171」にかけ「2」を押して、上記電話番号(※1)を入力しガイダンスに従い伝言を再生(※2)

(※1)家族や友人それぞれの携帯電話などに伝言を残すとメッセージにたどり着けないため、あらかじめ録音や再生を行う番号をどれにするか決めておくことが大切です。
(※2)伝言の保存期間は、録音してから48時間です。

<伝言に入れるべき5つの情報>
ダイヤル版では、1回の録音時間が30秒であるため「簡潔に・分かりやすく」が鉄則です。
以下の 5つの情報 を入れると安心です。

この5点を残しておけば、受け取る側も安心でき、不要な心配を減らすことができます。

WEB版(災害用伝言板/Web171)

1.「災害用伝言板web171」のサイトにアクセス(アクセスURLはページ後半を参照)
2.伝言を送りたい相手の電話番号を入力後、伝言を登録(100文字以内)
3.伝言を確認するときは、安否確認したい人の電話番号を入力し「確認」を選択
※家族や友人それぞれの携帯電話や固定電話に伝言を残すと、メッセージにたどり着けないため、あらかじめ録音や再生を行う番号をどれにするか決めておくことが大切です。

「体験利用可能日」に練習してみよう
災害伝言板は、以下の日に体験利用が可能です。家族でルールを決め、実際に登録〜確認まで試してみましょう。

※記事作成時点(8月29日)においては、低気圧と前線による大雨の影響で「災害用伝言板サービス」が実際に運用されているため、体験利用ができません。

事前の準備が大切
災害用伝言板は、サービスを知っているだけでは十分ではありません。
家族や友人間で「ダイヤル版とWEB版、どちらを優先して使うか」「誰が最初に登録するか」「どの順番で確認するか」を話し合っておくことが、実際の災害時に大きな安心につながります。

おわりに
「つながらない不安」を「つながる安心」に変えるために、災害伝言板の活用は欠かせません。
9月1日の防災の日をきっかけに、ご家族や友人と「ダイヤル版」と「WEB版」の両方を体験してみませんか?

大同火災では、災害への備えをまとめた「おきなわ版 災害への備えハンドブック」をご用意しています。ぜひ最寄りの営業店までお問い合わせください。

参考:NTT 災害用伝言板(web171)リンク
https://group.ntt/jp/disaster/service/web171.html